ローラ・ニーロについて・・・
1947年10月18日、ニューヨーク市ブロンクスでイタリア系ユダヤ人の家庭に生まれる。子供の頃から仲間とストリートで歌いはじめ、1966年10月、ヴァーヴよりシングル「Wedding
Bell Blues」でレコードデビュー。翌1967年2月、ファーストアルバム「More Than A New Discovery」を発表。その後２度の来日公演、またスタジオ録音・ライヴ録音含め十数枚のアルバムを発表するも、1997年、残念ながら病気により帰らぬ人となってしまいました。<br>初期の作品においては、彼女を育んだ大都会「ニューヨーク」の表裏を鮮烈な印象で描き、中期以降は、マザーアースをアイデンティティーとして作品を発表してきました。その歌は、時に繊細なささやきであり、時には抑えきれない感情をエキセントリックに吐露する、とても起伏に富んだレンジの広いものでした。そんな渾身の歌唱に込められた彼女のソウルは、時に生々しいほどの感情をほとばしらせて聴くものに迫ってきます。音楽的にも、そして人間的にもとても魅力あるアーティスト、それがローラ・ニーロです。<br>考えてみれば、特別な大ヒット作品を持たない彼女の作品が、リマスターやベスト、未発表・・という形で今も発表され続けているのも驚嘆に値します。彼女の魂にふれ、共鳴する人が少なからずいる証拠でしょう。そして今後もその素晴らしく存在感のある作品たちは、多くの人の心に鮮烈な印象を刻み続けるでしょう。
